当たり前の日常は、こんなに突然崩れてしまう物だったのですね。
東北の大震災・自分の所の大きな地震・原発事故・計画停電・・・・・・。
役員の任期ももう直ぐ終わり、そうしたら園芸三昧・・・なぁんて思っていた矢先の立て続けの出来事でした。
大好きな沈丁花の花が咲き出した頃で、いつもなら毎日庭に出て花姿と香りを楽しんでいた筈だったのに・・・。
あの時は、計画停電の影響で旦那さんの仕事時間が臨時に二交代制になってしまっていて。
震度6強の地震で自主避難した日の翌日からが運悪く夜勤になってしまっておりました。
猫達はおりますが二人暮しなので不安で仕方なかったけれど、あちこちが大変な事も判っているし、誰に文句も言えなくって、暗い中ベッドに潜って震えていた私でした。
軽い暗所恐怖症なので、外も真っ暗な中で一人ぼっちなのが物凄く恐怖でした。
買占めの所為で、明かりを沢山付けようにも乾電池の在庫が尽きたら・・・と思うと無駄遣い出来ないし、地震は続いているし・・・。
あの頃は、本当に猫達が居てくれるのだけが心の支えでした。
春の芽吹きの時期が大好きで、新芽を毎日見て回るのが毎年の行事になっていたのですが、今年は流石に庭に出るのも恐かった(猫達と防災用品から離れたくなかったのです)
色々な事があって、色々なものに支えられて、現在は園芸する元気も出てきましたが、忘れられない春になりました。
春の花も段々咲き出して、家の庭の彩りも増えていきますが、そんな風景を奪われてしまった方々が、今どれほど居るのでしょう・・・。
早く平和な日常が戻って来ます様に・・・。
穏やかな風景と優しい彩が、少し寂しく感じる今年の春です。